こんにちは。web営業部のKです。自社のサイトを運用して、狙ってきたビッグワードで6位~8位、テールワードで100個ほどが1位~10位に入ってきました。ここまで来るには約1年6ヶ月を費やしましたが、ここまで来ると順位もあまり落ちなくなってきたようです。但し、ビッグワードは毎日ウォッチしていないと、何があるか分かりません。では当社の自社運営サイトの状況をデータを交えて、これまでの取組みを順に追ってみましょう。
1.ウェブサイトのインデックス数
こちらのウェブサイトのオープンは、2017年の1月ですが、2017年9月にセキュア対応したので、公開データは2017年9月からのデータになります。まずはインデックス数を月を追ってみていきましょう。サーチコンソールからのデータで、年月日とページ数となります。
2017/9/17:360
2017/9/24:582
2017/10/1:676
2017/10/8:720
2017/10/15:754
2017/10/22:790
2017/10/29:820
2017/11/5:841
2017/11/12:860
2017/11/19:882
2017/11/26:910
2017/12/3:913
2017/12/10:928
2017/12/17:933
2017/12/24:943
2017/12/31:945
2018/1/7:957
2018/1/14:956
2018/1/21:917
2018/1/28:970
2018/2/4:961
2018/2/11:933
2018/2/18:919
2018/2/25:914
2018/3/4:911
2018/3/11:851
2018/3/18:906
2018/3/25:911
2018/4/1:914
2018/4/8:921
2018/4/15:929
2018/4/22:981
2018/4/29:1,001
2018/5/6:997
2018/5/13:1,005
2018/5/20:1,041
2018/5/27:1,055
2018/6/3:1,154
2018/6/10:1,191
2018/6/17:1,194
ではインデックス数の推移をグラフで見てみましょう。
これはセキュア対応してからのインデックス数なので、いきなり急上昇のように見えますが、実際は半年前に700ページ程度は既に設置済みです。グラフでは2017年10月以降、序々に上昇しているようになっていますが、これは順次、ページを追加したものではなく、既にあったページが順次インデックスされていったと見るべきだと思います。また、2018年3月にはインデックス数が減少していますが、こちらについてもページを落としたわけではなく、クローラー側でインデックスを外された模様です。
2.キーワード順位
では次に狙っているキーワードの順位推移を見てみましょう。サーチコンソールでは2018年5月以降のデータしかグラフ表示されないので、グラフは2018年5月以降のものとなりますが、こちらは、ウェブサイト全体で狙っているキーワードの検索結果順位です。
時系列では、サイトローンチ時のインデックス直後で60位前後。その後ほぼ毎日対策を行い、序々に上昇し、半年後に1ページ目での表示となりました。2018年に入り、ページ数の増加、対策ワードを下支えする記事の整理とリライト、口コミや実例の更新を重ねた結果、2018年3月に上昇を始め、2018年6月20日時点では6位まできています。
3.サイト設計
過日参加した、コンテンツマーケティングセミナーで、コンテンツマーケティングは基本的に、その記事の中はひとつのキーワードに絞り云々という説明をお聞きしましたが、実際にウェブサイトを運用している実感としては、それでは足らないのではないかというのがホンネです。
グーグルさんに好まれるサイト設計(サイトツリー)は、以下の通りと周知の事実として明解ですが、ひとつのページを上位表示させるには、その配下のページで支えてあげなければならないというのが運用してみた実感です。
以下は、検索エンジン最適化スターターガイド – Googleの10ページのキャプチャですが、ここに示されている通り、ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても、サイト構造(ディレクトリ設計)とナビゲーションは大変重要で、フラワーギフトショップを例にしたサイトのディレクトリ構造の通り、トップページを配下の3ページが支え、その3ページを各配下のページが支えてという構造になっています。
この例の通り、各ページごとのキーワードとそのページを支える配下のページのキーワードには、関連性と内容が求められているのは明白ではないかと思います。
4.キーワード選定
よくクライアント様から、〇〇〇〇というキーワードで上位を狙いたいので、考えて欲しいという要望を頂戴しますが、その前に考えないといけないことは、そのキーワードが正しいのかということと、そのキーワードで上位表示が狙えるのかということです。
世界的に著名なSEOエキスパートのランド・フィッシュキン氏は、2017年6月の『Call To Action Conference (CTAConf) 2017』のセッションで「SEO の究極の指標は、ユーザーの問題を解決できたかどうか」であると語っています。
引用元:海外SEO情報ブログ https://www.suzukikenichi.com/blog/why-we-cant-do-seo-without-cro/
この指標の通り、ユーザーが検索したキーワードでの、検索結果順位は、「ユーザーの問題が簡単に解決できることができるサイト」が上位に表示されていると思います。
ひとつ例を上げて紹介しましょう。例えば、「居酒屋」のキーワード。ユーザーが「居酒屋」で検索した場合に想定される、「ユーザーの問題を解決できるコンテンツ」は?ユーザーが何を知りたいのかに帰結します。
「居酒屋」と検索したユーザーが知りたいと思われるものは・・・
・どんな居酒屋があるか? これは一般的なユーザー検索で、自分の行きたい居酒屋を探しているパターン。
・どこに居酒屋があるか? 自分の行動範囲外のエリアで居酒屋があるか知りたいパターン。
・どの位の数の居酒屋があるか? 居酒屋さんのデータを知りたいユーザーのパターン。
・居酒屋とは何か? 単なる語源を調べているかも。
・居酒屋の種類を知りたい? 同業他社が研究しているパターンかも。
他にも沢山のユーザーニーズがあると思いますが、この例に挙げただけでも5例あり、それぞれに検索の動機と求める情報は多岐に亘ります。故に、このキーワードで上位表示を狙おうとするならば、
・沢山の居酒屋が掲載されていること
・居酒屋関連のデータが網羅されていること
・居酒屋の特長を分かりやすく示した、たくさんの事例があること
これらの情報が検索結果の求める表示順位のウェブサイトより、より多くの、より正確な、より分かりやすいページがあれば、それはユーザーにとって、自分の課題をより解決しやすいページ(ウェブサイト)となるので、より上位表示されるということになるのだと思います。
従い、この「居酒屋」というキーワードで、本当に狙えるのかということをよく検証してからでないと、無駄な作業を永遠に行うという罠にはまっていくことになります。
この考え方で取り組んだ結果がこちら。
サーチコンソールのセッションの多い順の100ページデータです。各キーワードで、最高が1位、最低が9.9位となっています。面白いのは、順位が高いほど、セッションが多いというわけではないというところです。また、狙って上位が取れているキーワードと、狙っていないけど、副産物として上位が取れているケースも見受けられます。
今回のケースでは、元素キーワードの洗い出し、キーワード選定、上位表示ページ検証、キーワード決定、この手順でディレクトリー毎、ページ毎に決定した上で、各ページの構成、内容、ボリューム、キーワード出現率、共起性を図りながら、ページを作成、その後、一定期間の後にセッション数、CV数、CV率を見ながら、ソースの変更とリライトや、加筆修正を繰り返した結果となります。
5.コンテンツって?
コンテンツは前述のとおり、ユーザーの疑問がほかのページを見なくても、すべてが明快に答えを手に入れることが、最高のコンテンツです。では自社運営サイトの中でここ半年間、ずっと1位を確保できているページをみてみましょう。ちょっと長いけど、ご勘弁ください。
こちらのページは、あるサービスの「体験談と口コミ」をまとめたページです。ここ半年間は常に1位が確保できている、セッションを稼いでくれるキラーコンテンツとなっています。
★文字数 8,645
★狙いキーワード 「○○○○ × 口コミ」、と、「○○○○ × 実例」
★コンテンツ構成 ユーザーの実例9事例、アンケート調査結果、ユーザーコメント、この構成です。
この記事のポイントは、前述のとおり「ユーザーの問題が簡単に解決できることができるサイト」が上位に表示されるということを最重要視したつくりになっていることです。見ていただければわかりますが、利用者アンケートは包み隠さず、全てをオープンに開示すること。ユーザーがコメントしてくれたことは、加筆修正せず、そのまま掲載していること。それをサイト上で表明すること。この様な運営姿勢をGoogleが評価をし、1位に表示してくれているのだろうと推察しています。※この記事も10回以上加筆修正しています。
6.PDCA
これが運用では一番大切!と頭では理解できていますが、継続するのは本当に難しいですね♪
では、ざっと手順だけご紹介します。
・サイトオープン
・毎日、アナリティクスとサーチコンソール、検索順位、競合他社のページの更新のチェック
・検索順位、セッション減の原因確認
・対策の検討から決定
・対策の実施(ページ追加、記事リライト、情報量、キーワード等の修正、その他)
・サイトマップ送信
この繰り返しが日々の運用です。
さていかがだったでしょうか。キーワードで1位を取る運用方法をざっくりと説明させていただきました。こんな運用を行い、広告に頼らないウェブ集客を叶えてみませんか。ウェブサイトの制作から、商品サービスの立案、ウェブ集客のお手伝いまで一貫したウェブマーケティングのサポートを行っていますので、お声がけをお待ちしています。
得意ジャンルは、ウェディング業界、ヘアサロン、飲食店、マッサージ整体、アパレル関連、ネイル、痩身など、店舗販促系です。また、紙媒体の運営ノウハウ、ポスティングなどのエリアマーケティングの知見がありますので包括的なサポートも可能です。